この度の新潟県中越地震に際し、お隣り上越地域のNPO法人として出来る限りの力になりたいと考え、現地の支援活動を行ってきました。

と  き/10月30日(土)
ところ/十日町市、小国町
支援内容/炊き出し (道具一式持参で「天ぷらうどん」300食を提供しました)
 


9:00

上越市発
みちみらいメンバー6名が参加。
レンタカーにて国道253号経由で十日町市へ。
一部、工事中であったものの道中は順調でした。


11:00

十日町小学校着
ここには、約100名の市民の方が避難されていました。
余震も落ち着き始めたこともあり、昼間は家の片付けや仕事に出ている人も多いとのことでした。

炊き出しとなった野外会場。雨天や寒い日は大変です。
  飲料水となる上水道はまだ復旧していません。炊き出しには、鍋や食材はもとより、水の持ち込みも必要でした。
  現地のボランティア担当と数量の確認を行いました。
 

 
 
ボランティア仲間
お隣のテントは「ソニー生命ボランティアの会」のみなさん。阪神大震災時に発足。医療スタッフとともに3日間の活動予定で29日に十日町入り。この日はけんちん汁をつくっていました。(写真左)

子どもたちの心のケアというボランティアは十日町市のナンペーさん。バルーンアートに大喜びの子どもたち。(写真右)
 
 

聞き取り調査
神戸から来ていた朝日新聞記者に逆取材。情報の乏しい27日に現地入りした彼女は、新潟空港からタクシーで長岡、長岡からヒッチハイクで十日町に入ったとか。


換気が悪く、湿った空気の上、すきま風が入り込む状況で、心身ともによい環境とはいえません。1週間が避難生活の限度であると感じました。
情報掲示板
体育館の中には掲示板があり住民への情報はここで伝えます。災害時には電話やインターネットなどが使用できない状況となる中で、速報性も要求されるため掲示板が最も有効な情報伝達手段となります。(写真左)
救援物資は充実
地震から1週間後のこの日は、救援物資もかなり充実しているようでした。(写真中)


国産丸大豆醤油を使い、えび入りかき揚げと玉子入りのスペシャル天玉うどんの出来上がり。「そろそろ脂っこいものが欲しかった」との声もありました。
配膳等には地域の女性も活躍
ボランティアの活動を被災地域の住民が手伝うと言う状況です。お互いの協力が自然に行われていました。
十日町市のみなさんのコメント
「うどんが食べれて本当に嬉しい。しばらく油物を食べていなかったので、かき揚げもすごく嬉しい」
「うどんは、高齢者にもいい食事でした。女性の皆さんの気配りに感謝します」



地元の皆さんにNPOからご挨拶。(写真左)
「皆さん、つらいことも多いと思いますが、どうか頑張ってください」
帰りには多くの住民の皆さんがお見送りをしてくださいました。


14:30

全国から水道復旧にかけつけた人たちの集会所。ここで2回目の炊き出しの予定でしたが、不要となり、調査だけ行いました。各地から応援にかけつけれくれている水道局の皆さんに、十日町市までの移動ルートや気づいたことをお聞きしました。



15:00

河川沿いはなぜか渋滞。後で確認したところ、個人の車でゴミ集積場へゴミを運ぶ列でした。被災した家屋から出るものも含め、ごみ処理の負担も地元には切実な問題です。
早朝は通れた道が、日中は道路復旧工事のため交通止めに。通常20分で行く十日町市〜小国町が、この日は2時間かかりました。
あちらこちらの道を回りながらの移動でした。被災地内における道路情報は必ずしも十分とは言えないようです。案内看板は多めに設置してほしいと感じました。
小国町へ向かう道路のいたるところで、陥没やひび割れが見られました。
夜間や雨の日の通行はとくに危険です。

 
 
地震翌日の国道117号
 
 




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